2018年度に岐阜県美濃加茂市の女子児童が同級生からいじめを受けたと保護者が訴えた問題で、市教委は3日、市いじめ防止対策審議会（調査委員会）の調査報告書を公表し、いじめ防止対策推進法に基づく「生命心身等重大事態」だったとの認識を示した。いじめの内容など詳細は保護者の意向を踏まえて非公開とした。
関係者によると、女子児童は当時小学1年で、18年5～11月ごろ、継続的にいじめを受け、心的外傷後ストレス障害（PTSD）と診断された。2年生から今年3月の卒業まで不登校の状態が続いたという。
調査委は、女子児童が通った小学校や市教委が「いじめ事案ではなく、児童の間で通常生じる衝突」と捉えたため、組織的...
