岐阜県は県のパワハラ対策を担当する総務部長が組合との団体交渉を行っていた際に部下の頭にペンを振って当てるパワハラを行ったとして、戒告の懲戒処分にするとともに事実上、更迭しました。
戒告の処分を受けたのは県総務部の尾鼻智部長（６０）です。
県によりますと、１１月２２日、県庁で県職員組合と団体交渉を行っていた際、部下の職員を呼び寄せて、蛍光ペンを振り、職員の頭に１回当てたということです。
部下が交渉の時間管理を適切に行っていなかったとして指導するつもりだったということですが、県はペンを当てるという必要のない動作をしたことなどからパワハラにあたると判断したということです。
県の部長級職員がパワハラで処分を受けるのは初めてです。
尾鼻部長は県のパワハラ対策も担当していて県の聞き取りに対し「責任を非常に重く受け止め、深く反省しています」と話しているということです。
２人の副知事も管理監督責任に基づき文書による厳重注意としました。
県は今回の問題に伴って尾鼻部長を事実上、更迭し２９日付けで清流の国推進部の参与に異動させました。
総務部長の代理は平野孝之次長がつとめます。
古田知事は２９日、緊急の幹部会議を開き、「あってはならない行為だと大変重く受け止めている」などと伝えるとともにパワハラ対策を強化するよう指示しました。
