岐阜県は16日、スカート姿の女性の足をつかもうとして転倒させ、けがを負わせたとして、県迷惑行為防止条例違反と傷害の罪で罰金刑となった県農業技術センターの男性（54）を停職6カ月の懲戒処分とした。
県によると、男性は7月10日午後3時45分ごろ、羽島市の歩道で、植え込みの縁石に座っていたスカート姿の10代女性の下着を見ようと、右足をつかもうとして転倒させた。女性は膝を打撲するなど9日間のけがを負い、県警が強制わいせつ致傷の疑いで逮捕。8月に岐阜簡裁から罰金50万円の略式命令を受け、即日納付されたという。
男性は動機について県の聞き取りに「車を運転していたときに（女性の）下着が見えた。近くではっきり見ようと衝動的に行為に及んだ」と話しているという。近くにあった駐車場に車を止めて女性に近づいていた。この日は公用車を使って海津市に一人で出張しており、センターまで直接戻る予定だったが、無断で経路を逸脱して帰宅。「自宅でウサギを飼っているためエアコンの（作動）タイマーが気になって」と説明しているといい、自宅へ寄った後、犯行に及んだ。
男性は「被害者とその両親に謝罪したい。県政の信用を失墜させ、県民の皆さんにもおわび申し上げたい」と話しているという。
