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老人ホーム入所者22人の預かり金528万円着服 岐阜市、元職員を刑事告発(岐阜新聞Web) - Yahoo!ニュース

岐阜市社会福祉事業団は22日、市内で運営する養護老人ホーム寿松苑で、出納事務を担当していた50代の元嘱託職員の女性が入所者22人の預かり金計約528万円を着服していたと発表した。女性は今年3月に退職し、現在は連絡が取れなくなっているという。事業団は、業務上横領の疑いで女性を15日付で岐阜北署に刑事告発している。  

事業団によると、女性は2021年9月~22年2月の間、入所者の通帳から勝手に現金を引き出したり、小物入れから現金を着服していたとみられる。出納担当だった女性は、入所者の要望に応じて現金を用意して渡す役目だった。利用者の通帳や印鑑は金庫で管理していたが、女性は施設長の決裁を受けずに金の出し入れをしたり、金のやり取りを記す帳簿に記載しなかったりしていた。  

女性は15年度から同施設で7年間勤務。22年度は別の施設で勤務した後、契約期間を終えて年度末に退職した。今年5月に入所者の親族が「内容不明な出金がある」と申し出て、発覚した。当時、施設には69人が入所しており、最大で95万円の被害に遭った入所者もいたという。  

事業団の疋田宗義理事長は22日に記者会見し「被害に遭った入所者と家族に深くおわび申し上げる」と謝罪。事業団は、通帳や現金の管理を出納担当の女性に一任し、施設長による確認が不十分だったことを認め、被害が確認された入所者には事業団が全額を返金する方針。

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