社交飲食店を装って性的サービスを提供する「ピンクサロン」など県内の違法風俗店約９０店舗が、２００８（平成２０）年からの県警の摘発や指導取り締まりを受けて、今年１月末までにすべて廃業していたことが２２日、分かった。
県警生活環境課によると、内訳は「ピンクサロン」７５店舗、「セクシーキャバクラ」が１７店舗。大半は自主返納による廃業だった。
ピンクサロンと呼ばれる違法風俗店のほとんどは、風営法の社交飲食店として２号営業の許可を取得しながら、仕切りのある部屋を暗くするなどして客に性的サービスを提供。中には、風俗情報誌に堂々と性的サービスを広告する店舗もあったという。
同課と県内各署は０８年６月から岐阜市の繁華街・柳ケ瀬地区や郊外にある違法風俗店を立ち入り調査。これまでに風営法違反などで、悪質な風俗店２７店舗を摘発し、逮捕者３１人を含む４７人を立件した。
一方、悪質な業者がこうした空き店舗を利用し、手口を変えて性的サービスを提供する可能性もあり、県警は今後も違法風俗店の指導取り締まりを進める方針。
